ご挨拶

 

 GIGAスクール構想の実現により、全国の学校で1人1台端末環境が整備され、教育のデジタル化が急速に進展しました。しかし、その活用の実態を見つめると、学びの個別最適化や協働的な学びの推進、教員の指導方法の変革、教育データの活用など、さまざまな課題が浮かび上がっています。ICT環境を十分に活かし、教育の質を向上させるためには、技術の発展とともに指導方法や学習環境の変革が必要不可欠です。

 こうした現状を踏まえ、本年会ではNext GIGAと教育現場の変革」をテーマに掲げ、GIGAスクール構想の次のステップを探求します。ICTの整備を前提とした新たな学びのデザインを模索し、教育DXの推進、データ活用による指導改善、AIの教育応用、遠隔・ハイブリッド学習の可能性など、教育のデジタル変革を加速させる方策を議論する場としたいと考えております。

 つきましては、本年会における研究発表を広く募集いたします。GIGAスクール構想の進展とともに生まれた新たな実践事例や、教育とテクノロジーが融合する中での課題や展望について、多くの視点からのご発表をお待ちしております。教育現場の実践知や研究成果を共有し、今後の教育改革の方向性を共に考える機会となれば幸いです。

 本年会では、教育現場と研究の架け橋となる場を提供し、理論と実践の両面から教育の未来を見据え、より良い学びのあり方を共に考えてまいりたいと存じます。
 多くの皆様のご参加とご発表をお待ちしております。

第41回年会実行委員長 若杉祥太(大阪教育大学)