( 8月26日(土) 15:30~17:30 )
【テーマ】
AI時代における学びの多様化を考える
・コーディネータ: 沖 裕貴(立命館大学)
・パネリスト(五十音順)
大石 哲也(九州工業大学)
教育におけるデータ活用を推進する視点・立場から
神月 紀輔(京都ノートルダム女子大学)
教育DX、学びの最適化の視点・立場から
森山 潤(兵庫教育大学)
中等教育を中心としたICT教育研究の視点・立場から
山下 泰生(関西国際大学)
大学における情報基礎教育の視点・立場から
米田 浩(尼崎市立教育総合センター 学校ICT推進課)
教育行政、初等教育におけるICT教育の視点・立場から
【趣旨】
本シンポジウムでは、AI時代における学びの多様化について、その重要性と可能性および諸課題について、参加者とともに考え、教育情報学のこれからにつながる議論の場となればと願っている。
コロナ禍を通して、教えることと学ぶことを取り巻く状況が大きく変わりつつある。とりわけ、昨今のAIテクノロジーの飛躍的な進歩により、教育と学びの在り方をめぐっては、歴史的な転換期を迎えようとしているように思われる。ポストコロナの世界を構想・構築する段階に至ったいま、デジタル化をめぐる個別的な課題を解決するに留まらず、教育におけるDXの推進、ひいてはAIテクノロジーの飛躍的な進展に伴う学びの在り方のパラダイムシフトへの対応、といった大きな流れに位置づけて全体像をとらえていくことが必要であろう。私たちに求められているのは、教育DXさらにはAIテクノロジーの最大限の適切な活用に取り組むことによって実現する「近未来の教育像」を見据えたうえで、ここから何をどのように進めていけばよいかという道筋を議論・形成していくことではないだろうか。
本シンポジウムは、上記のような認識に基づいて、教育情報学において「できること」「すべきこと」を追究していく契機となることを目指す。第一線で活躍される5名のシンポジストに登壇いただき、それぞれの立場・視点から発言・討議を行なっていただくなかで、AI時代における学びの多様化をめぐるさまざまな論点を提示し、教育情報学が今後において担う役割についてより包括的かつ効果的な学びの環境の構築に向けての「見取り図」を描くことを試みたい。
対面開催となる本シンポジウムにおいては、フロアからの質問・意見も積極的に受け付け、できるだけ多くの論点を取り上げることを心がけたい。特に生成系AIの教育・学習活動における取り扱い方をめぐってはさまざまな動きが進行中であることなどに鑑み、ここでは必ずしも「答え」を急ぐのではなく、「問い」と「答えに向かうための素材・ヒント」を参加者とともに整理・共有する場となればと考えている。