ご挨拶

 

 サイバー空間と現実空間が高次に融合する“Society5.0時代”の到来を前提に構想されたGIGAスクールは,「1人1台端末」の導入と学校での高速通信ネットワーク構築をはじめとしたハード面の整備は,新型コロナウイルス感染症拡大を受け,その動きが加速しています。

 しかし,教育現場の変化が加速している中,教育ビッグデータ等の教育情報の利活用やデジタル教科書などソフト面の整備についてまだ十分ではない点が見られます。

 また,Society 5.0 時代に生きる生涯学習においても,一人ひとりに個別最適化され,創造性を育む教育情報環境の実現に向けて,社会のあらゆる場所で ICT の活用が日常のものとなっています。

 いわば,新しい学びを実現していくためには「教育情報」が1つのカギを握っているともいえます。

 特に,学校教育においては,1人1台端末環境は,GIGAスクールの実現により身近なものになってきました。これまでの教育実践の蓄積の上に,最先端の ICT 教育を取り入れ,これまでの実践と ICT とのベストミックスを図っていくことにより,これからの学校教育は劇的に変わると予想されます。

 このような教育の技術革新は,多様な子供たちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びや創造性を育む学びにも寄与するものであり,特別な支援が必要な子供たちの可能性も大きく広げるものとなります。

 このように教育現場の変化が加速している中,本年会では様々な視点から“Society5.0時代”の教育情報について考えます。

 本年会は、遠隔と対面を併用したハイフレックス型学会での開催を予定しておりましたが、現在の新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑み、遠隔のみでの「オンライン学会」の方式に変更をさせていただきます。対面でのご発表や参加を心づもりしておられました会員の皆様におかれましては、誠に申し訳なく思います。しかしながら、会員の皆様、参加者の皆様の安全を第一に考え、このような決断をいたしましたこと、ご了承いただきたく思います。遠隔で皆様とお会いすることとなりますが、今だからこそ、日本教育情報学会として対面でも遠隔でも変わりえることのない成果を得ることのできる年会が開催できればと思い、この年会が、新たな「教育情報」を様々な角度から検討・検証する場となることを願います。

 最後になりましたが、多くの皆様のご発表のお申し込みをたまわりました。お申し込みをいただきました皆様に、心より感謝申し上げます。

第37回 年会実行委員長 齋藤陽子